今日の1冊 Vol⑪「伝授!哲学の極意」武田青嗣 苫野一徳 共著

今回ご紹介する本は
わたしの尊敬する
熊本大学准教授「苫野一徳先生」

苫野先生の恩師であられる
早稲田大学名誉教授の「武田青嗣先生」

このお2人の共著による本  ⇓

伝授! 哲学の極意: 本質から考えるとはどういうことか (河出新書)www.amazon.co.jp

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こちらになります。

「哲学」

何だか難しげですよね😅

この本は
かなり平易な言葉で書かれており
哲学初心者でも分かるように
編集されてはいるのですが

哲学自体がやはりかなり難解で
わたしも正直2章・3章あたりで
あやうく離脱しそうになりました💦

しかし、読み終えてみて
お2人が言わんとしていることを
整理してみると

なるほど💡と
目から鱗が落ちるような
感覚になりました。

今回この記事では
わたしがどのようなところに
日本の未来の「光」を感じられたかを
お伝えしたいと思います。

今回のキーワードは

1.「本質観取(ほんしつかんしゅ)」
2.「自由の相互承認」

この2つです。

そしてわたしの至った結論は

「少子化が正解だった!!」


です。
これが今回の「目から鱗」の部分です!

まず哲学は
長くヨーロッパを支配した
「宗教」が掲げる宗教的な『絶対的な真理』
例えば「神がこの世を創造された」というような
教徒が信ずるべき観念ではなく

『原理』つまり普遍的で
「誰にとっても、どこでも」
妥当する、あてはまる
考え方、思考を追求する学問
です。

哲学は、いろんな問題について、誰が考えてもそう答えるしかないね、という答えを探す思考であって、そのような答えを「原理」というんです。

「伝授!哲学の極意」:本質から考えるとはどういうことか
竹田青嗣 苫野一徳 共著
河出出版

このような記述が著書の中にあります。

じつはわたしは
苫野先生のオンラインゼミで
キーワード1「本質観取」を
体験したことがあります。

「本質観取」は
「原理」を追求する行為
つまり物事の「表象」ではなく
「本質」を洞察する営み
です。

わたしが最初に苫野ゼミで体験したのは
「大人とは何か」
という本質観取でしたが
大変新鮮で意義深い経験でした。

現在は公立小中学校それぞれの
光村出版の道徳の教科書に
「本質観取」が掲載されています。
苫野先生も監修に携われたそうです。

苫野先生の周りでは
子どもの主体性を育む
体験型の学習カリキュラムを掲げた
公立学校が地域を問わず増えています。

今後の公立学校の変革に
期待がもてる取組を
たくさんされてきています。

苫野先生はさらに小中高、各校で
数多くの児童生徒と
本質観取の授業をされてきています。

わたしも本の出版準備が落ち着いたら
またぜひ苫野ゼミに戻りたいと考えています。

話を本に戻して
この本の4章・5章では
資本主義社会と未来社会についての
お2人のお考えが述べられています。

わたしが興味深く感じたところを
抜粋します。 ⇓

資本主義とは、第一に、歴史上はじめて現れた、持続的に生産力(成長)を拡大する経済のシステムであること。ここからもう一つ重要なことが現れます。つまり、資本主義は、やはりはじめて現れた、国家どうしの共栄の可能性をもつ経済だということです。この二つが一番大事な点です。

「伝授!哲学の極意」:本質から考えるとはどういうことか
竹田青嗣 苫野一徳 共著
河出出版

長い歴史をたどり
宗教戦争が激しく行われていた
時代の長さから考えると

民主主義・資本主義の時代は
まだまだよちよち歩きだとのこと

まとめるとこうなります。人類が戦争ー暴力の契機を縮減していくための根本原理は、国家間の相互承認の進展です。ほかにはありません。もう少し具体的には、民主主義国家が増え、格差の拡大を制御するための国家間の協調的な経済ルールを整備すること。哲学的に原理をおいつめると、とてもシンプルになります。これ以外のさまざまな考えは問題の核心をあいまいにするのです。

「伝授!哲学の極意」:本質から考えるとはどういうことか
竹田青嗣 苫野一徳 共著
河出出版


原理に基づきこれからじっくりと
民主主義と資本主義が
本来あるべき形や流れに向かっていくのだと
お2人はご著書の中で語っておられました。

そして哲学者ヘーゲルが提唱した
「自由の相互承認」

だれもが求めてやまない
「自由」とは「互いの自由」に対する
「承認」があってこそ成立する。
という考え方。

民主主義のなかでこそ
だれにも脅かされることの無い
「自由」を手に入れることができるのです。

わたしはほしいです!
本当の意味での「自由」が✨
無意識にずっと
追い求めています。


そしてなんと
わたしは忌々しき問題だと考えていた
日本のまた先進各国の少子化は

資本主義社会が発展していく過程で
あたりまえのこと
行きつく姿だったことを知り

本当に
目から鱗でした!!!

思わず笑ってしまいました😅

なぁ~んだ
そうだったのかと💦💦

しかし、お2人いわく
緩やかな波で人口減少を目指しつつ

小さな国家に向けて『永遠の平和』のために
民主主義に規制された資本主義国家の
原理を導きだし構築していくことが
哲学者の役割とのことのようです。


恐らくあと3回は読まないと
お2人のおっしゃっていることが
すべて腑に落ちたとは言えないとは思いますが

今のわたしのできる限りで
このような理解に落ち着きました。

分かりづらかったら
大変申し訳ありません🙇‍♀️💦

ご意見ございましたら
コメント欄にてお待ちしております🙏

これまで原理のリレーをしてきてくださった
熱き哲学者の皆さまたちの努力と功績に
感謝申し上げます。


ここまでお読みいただき
ありがとうございました✨

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この記事を書いた人

*フリーランス公認心理師*子育て教育カウンセラー

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