今回ご紹介する本は
1,100円(2025年11月03日 09:25時点 詳しくはこちら)
ちょっとサムネが衝撃的ですが💦
「松本俊彦先生」については
このあたりのYouTube動画を見ていただくと
先生の人となりが
かなりお分かりいただけるかと思います。
日本が誇れる
精神科医だとわたしは思います✨✨
https://youtube.com/watch?v=aYu8XVjqelU%3Frel%3D0
https://youtube.com/watch?v=pJJcEuAWewE%3Frel%3D0
精神科医で長年
薬物依存症の臨床と研究に携わり
治療と患者の環境調整に長年ご尽力され
多大な効果を上げている希少な先生です。
わたしがこの本を知ったのは
苫野一徳先生のvoicy
こちら ⇓ がきっかけでした。
苫野 一徳「はじめての哲学的思考」/ Voicy – 音声プラットフォーム哲学者・教育学者の苫野一徳です。 この放送では、哲学2500年の歴史が積み上げてきた「究極の思考法」の数々をお伝えしていvoicy.jp
今でこそ
心理士という肩書などもっていますが
実はわたしも
依存症になりやすい特性をもっていて
過去に実際に依存症らしき
症状を出していたこともあります。
また、依存には
「良い依存」と「悪い依存」があり
もちろん、溺れるような
依存の仕方は問題ですが
「良い依存」であれば
まったく問題なく
むしろ、その「依存」があることによって
その人のパフォーマンスやQOLが
上がることさえあると
松本先生は述べられています。
松本先生も
かなりのヘビースモーカーです😅
なんなら、恐らく
わたしは昔も今も
紛れもない「ワーカーホリック」。
仕事への依存度は間違いなく
他の何よりも高いと思います。
しかし、それがわたしのQOLを
上げてくれていることも確かな事実です。
では、本の中身について
あくまでもわたしが
「ここ」と感じたところを
抜粋する形にはなりますが
ピンと感じたままに
並べてみたいと思います。
文言の前に付けた数字は
本の「各ページ」です。
19 劣等感と孤立から依存が始まり人との繋がりを破壊して人を避けるツールへと変化
20 痛みを抱えて孤立した「人」を支援することが治療につながる
25 再使用によって最も失望しているのは依存者自身
26 自由を奪われた後の解放感こそが薬物欲求を最も刺激する
52 意外にも薬物依存症者の中にはワーカーホリック気味の人が多い
52 もともと自己評価がひくく、仕事によって初めて人から承認される人も少なからずいる
55 依存症とは脳がハイジャックされた状態
64 薬物問題を引き起こしやすい子どもの幼少期
虐待やネグレクト、いじめ体験、多動傾向、達成感の乏しさ、親の不和、親のアルコールや薬物問題
65 褒められた経験のない子どもはプロセス抜きに直接ドーパミン活性を高めてしまう それが薬物による強烈な刺激によって依存症へと向かわせる
184 薬物依存症治療に求められる条件
①外来ベースのプログラム
②専門医に頼らない治療プログラム
③ドロップアトが少ないプログラム
④様々な社会資源と連携したプログラム
⑤安全が保証されるプログラム
186 治療プログラムは社会資源とつながるほど治療継続率が高まる 例)医療・精神保健福祉センターなど保健行政機関・自助グループやダルクなどの民間回復施設など
187 医療者が守秘義務を遵守し患者の違法薬物使用を警察に通報したりしない
197 強くなるより賢くあれ
207 薬物再使用の前兆
・浪費の激化、時間にルーズになる、夜更かしや朝寝坊ら公共料金の支払いの遅れ、大切な人への嘘や約束のすっぽかし、特定のパートナー以外とのセックス、脅迫的な性行為など
・考え方や感じ方への変化
・「どうしてみんな自分のことを分かってくれないのか」「誰も信じられない」
・脅迫的な性行動への依存
・ショックな出来事があったことを言い訳にする
218 回復の順序 まずは「身体」ですぐに、次に「脳」で自己中心的な物の考え方から抜け出すのに1〜2年、最後が「関係性」。家族の心の傷の方がはるかに時間がかかる。強調すべきは「正直さ」安心して正直な自分を出せる人が少なくとも一人は必要。担当医でもスマープのスタッフでも良い。
220 「自分を傷つける関係性」には要注意。繰り返しダメ出しをされる、考えや感情を否定・無視される、束縛される、支配される、考えや価値観を押し付けられる。非常に身近な人とのこうしたかかわりが依存症を招くことがある。
235 スマープのプログラムの効果は「ひととのつながり」
236 スマープの医療スタッフへの教育効果、ワークブック自体がスタッフ教育の教材となっている。「コ・ファシリテーターとして薬物依存症こ回復者を採用」するのは援助者自身が回復者と出会う機会を作るため。「楽観的な展望」をもつ援助者とは、ひどい状態から回復できた体験談を知る援助者であり、それが「コ・ファシリテーターとして薬物依存症の回復者を採用」する最も大事な意味。
240 「よいシュート」ではなく「よいパス」を出す。
・家族を支援することは、依存者本人を支援するのと同じくらい重要
・「本人が困るよりも先に周囲が困る」
285 依存性の本質は「快感」でなく「苦痛」 エドワード・カンツィアン 米国の精神科医
286 「正の強化」ではなく「負の強化」
自己の苦悩や苦痛を緩和するための「自己の治療」として機能していたことがきっかけ
300 ラットの例と薬物依存から回復しやすい社会
311 薬物乱用防止教育が薬物依存性者の孤立に無視できない影響を与えている可能性、また回復しにくい社会の「培地」となっている可能性が高い
315 薬物乱用教室でのアンケート調査結果、生徒の約1割は、リストカットなどの自傷行為におよんだ経験があった、こうした生徒は他の生徒に比べて自尊心尺度の得点が低く(自尊心が低く)、早くから飲酒や喫煙の経験がある者、また市販の鎮痛剤や風邪薬をひそかに乱用した経験を持つ者が多かった。周囲にも身近な知り合いに違法薬物を使った人がいる、自身も誘いを受けたことがある者も多かった。
316 その1割の生徒に届く薬物乱用防止教育でなければならないのに「ダメ、ゼッタイ。」は効果がなかった。
321 助けを求めない理由
①身近に信頼できる大人がいない
②大人は忙しそう、そもそも自分は「生まれてこなければよかった存在」「価値がない存在」「余計な存在」という思い込みが強い
③かつて大人に助けを求めたが「問題は解決しなかった」「かえってひどい目にあった」という経験
323 依存性とは「人に依存できない」病ではなく、「安心して人に依存できない」病というべき
薬物依存からの回復支援において、彼らに様々な機会を与えてつながりを提供し、社会で孤立させたない支援が必要。薬物乱用ハイリスクな子どもたちを孤立させない、人につながり、安心して依存できる情報提供や支援が必要
「薬物依存症」 松本俊彦 著
ちくま書房より
本から抜粋した中に出てきた
「スマープ(SMAARPP)」とは
薬物・アルコール依存症からの
回復を支援する
アメリカ発祥の
「薬物再使用防止プログラム」のことです。
カウンセリングなどの
1対1の治療とは異なり
グループワークなどを通して
薬物やアルコール依存の経験者同士が
互いの体験をシェアし合うなどの
外来集団治療を目指すプログラムです。
松本先生はご著書の中で
治療継続性が高いこと(治療からのドロップアウト率が低いこと)そして、より多くの社会資源を利用することが、長期的な治療成功の決め手になる。
「薬物依存症」 松本俊彦 著
ちくま書房より
と述べられており
とにかく大切なのは
「社会とつながる」こと
イコール、「孤独にならない」こと
だとおっしゃられています。
「一人じゃないんだ」
という感覚ですよね。
松本先生は、2004年に
国立精神・神経医療研究センターに
配属となって以来研究と臨床を重ね
2015年から現在に至るまで
この施設でセンター長を務めておられます。
このセンターで
スマープ(SMAARPP)を立ち上げ
治療プログラムを継続すべく
日夜、誠心誠意努力され
功績をあげられてきています。
スマープ(SMAARPP)は
薬物やアルコール依存だけでなく
ギャンブル依存、インターネット依存
ゲーム障害の方も対象になるようです。
お子さんの
ゲームや動画依存の改善や予防にも
この本で
松本先生がおっしゃられていることが
ヒントになるのではないかと
わたしは感じます。
依存は「寂しさ」から生まれると
松本先生はおっしゃられています。
お子さんの存在そのものを
丸ごと受け止めて心から愛おしむ
いつも気にかけ興味を示す
努力していることや頑張っていることなど
結果や成果ではなくそのプロセスを褒める
何よりおへそを向け視線を合わせて
心通う温かな対話を心がける
一緒に温かな時間
心から楽しいと思える時間を過ごす
どれも当たり前のことかもしれません。
しかし、
「寂しい」「孤独だ」
「自分は関心をもたれていないのだ」
このようなことが
「良くない依存」を招くと
この本には書かれています。
お子さまのまた大事なご家族の
「良くない依存」を防ぐには
心通う家族の在り方や人間関係が
大事であるということを
あらためてこの本から
気づかせていただきました。
関心をもつことで
相手に安心感や温もり
人と居ることの良さを感じてもらう
何より、自分自身の
存在価値に気づいて
自分らしく、強く、
たくましく生きていける
そんなお子さんを
そんな人を
一人でも増やしたい
生きづらさを抱え
つまずいてばかりだった
自分の半生を今、改めて振り返り
これらのことを
今後の自分の在り方に
反映させていきたいと強く感じました。
皆さまももしご興味あれば
手に取ってみてください。
1,100円(2025年11月09日 21:02時点 詳しくはこちら)
ここまでお読みいただき
ありがとうございました✨

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